職域プロジェクト

事業計画 別府溝部学園短期大学

1.事業名称

おんせん県おおいた・別府型ドリームプロジェクト

 

 

2.幹事校

法人名 学校法人 溝部学園
学校名 別府溝部学園短期大学
所在地 〒874-8567 大分県別府市亀川中央町29-10

 

 

3. 構成機関と実施体制

(1)構成機関

構成機関(学校・団体・機関等)の名称 都道府県名
九州大学別府病院 大分県
NPO法人ハットウ・オンパク 大分県
別府市 大分県
大分県 大分県
別府市教育委員会 大分県
大分県中小企業家同友会 大分県
別府市観光協会 大分県
別府市旅館ホテル組合 大分県
別府商工会議所 大分県
畑病院 大分県
大分大学教育福祉科学部 大分県
大分大学高等教育開発センター 大分県
大分県「協育」ネットワーク協議会 大分県
NPO法人大分県「協育」アドバイザーネット 大分県
別府溝部学園短期大学 大分県

 

 

(2)カリキュラム開発・実証委員会

所属・職名 都道府県名
九州大学別府病院准教授 大分県
NPO法人ハットウ・オンパク運営室長 大分県
別府市観光協会総務課長補佐 大分県
大分大学教育福祉科学部教授 大分県
畑病院医長・温泉と運動研究会会長 大分県
NPO法人大分県「協育」アドバイザーネット 大分県
地域活動家 大分県

 

 

(3) 下部組織

事務局及び事務局支援

所属・職名 都道府県名
別府溝部学園短期大学 大分県
NPO法人大分県「協育」アドバイザーネット 大分県
大分大学高等教育開発センター教授 大分県
特定非営利活動法人スクール・アドバイス・ネットワーク 東京都
株式会社リンクアンドイノベーション 代表取締役 中小企業診断士 東京都

 

 

(4)事業の実施体制図

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4.事業の内容

(1)事業の目的・概要

大分県別府市は、日本が世界に誇る温泉観光のトップリーダーであることから、本事業においては、観光客が求める「健康」「療養」「アンチエイジング」「美容」「ダイエット」について、産学官医民の各専門的領域の関係者が一体となった新たなテーマコミュニティを形成し、高等教育機関による新たな学習システムにより、”最高の癒やしと健康”を提供する『温泉コンシェルジュ』という中核的専門人材の育成を目的とする事業である。

 

 

(2)事業の実施意義や必要性について

①当該分野における人材需要等の状況、それを踏まえた事業の実施意義

 大分県別府市は日本一の温泉源、湧出量を誇る「おんせん県おおいた」の中心的な国際観光文化都市として、全国、さらには、世界の温泉観光のリーダー的存在を目指す地域である。
 別府市が、日本を代表する温泉地という地域特性をより活かすためには、まちづくりや地域の活性化に課題を抱える行政や企業、地域活動を続ける組織・団体、さらに、高等教育機関や医療機関等の専門的領域の関係者が、その枠を超えて新しいテーマコミュニティを形成することが求められている。
 ”おんせん県おおいた・別府型ドリームプロジェクト”は、この考えを基盤に形成され、「健康」「療養」「アンチエイジング」「美容」「ダイエット」という長期滞在型観光客が求める”最高の癒やしと健康”を提供するための新たな学習システムと就労へ連動する基盤整備を目指している。
 そのために、本事業の名称のとおり、社会が求める中核的専門人材の育成を高等教育機関において育成するものであり、その方策のモデル的検証を目指している。

 

 サービスを提供する「総合世話係」の中でも、顧客が最も頼りとする「究極のパーソナルサービス」を提供する職業がコンシェルジュである。これに対して、「温泉コンシェルジュ」は、別府温泉をベースとした観光と最高の癒やしを提供するプログラム、及び、その総合的なおもてなしを提供する人材を指す。

 

 そのために、「温泉コンシェルジュ」は、温泉の効果・効能や関連する各種法律等に関する知識等を踏まえ、総合的・個別的な温泉プログラムを提供する資質・能力の育成、、職場や他のコンシェルジュとネットワークを構築することができるコミュニケーション力を育成することが求められている。

 

②取組が求められている状況、本事業により推進する必要性

 大分県別府市は世界に誇る天然資源である「温泉」をツーリズム振興の柱とし、これを別府独自の湯治文化や歴史的背景を盛り込んだローマ字の「ONSEN」という言葉で表現している。また、別府市は観光立市としての新たな魅力創出のため、市民憲章にもうたっている「お客さまをあたたかく迎えましょう」を実践し、ONSENツーリズムを別府市全庁体制で推進している。
 この方向性を推進するため、本事業においては、別府市、別府市観光協会、大分大学、別府溝部学園短期大学、大分県中小企業家同友会、別府市観光協会、畑病院、NPOハットウ・オンパク、NPO大分県「協育」ネットワーク協議会、NPO法人BEPPU PROJECT、NPO法人スクールアドバイスネットワークという地域内外の産業団体・企業、行政、教育機関等が求めている観光客が何度も訪れたくなる観光都市「べっぷ」を目指すために、それぞれの視点から必要となる人材の育成を目指すことに意義がある。

 

 また、別府市の産業就業者(平成22年)をみると、第1次産業就業者数が650人(1.2%)、第2次産業就業者数が7,627人(14.6%)、第3次産業就業者数が44,087人(84.2%)と、圧倒的に第3次産業への就業が高い。
 しかしながら、これまで別府市における第3次産業を取り巻く環境は、長引く景気低迷、人口減少による需要減少、娯楽に対する消費者ニーズの高度化・多様化等といった外部環境に加え、団体客依存体質、過大投資による過剰債務、価格競争激化、後継者難といった内部環境があり、厳しい状況が続いていた。
 だが、2003年から政府が取り組んでいる「官民一体となった訪日プロモーション(ビジット・ジャパン事業)」、さらに、アベノミクス誕生による「円安」、東アジアやASEAN等の急速な経済成長に対応した「ビザ要件の緩和」、「航空ネットワークの充実」等をはじめ、別府市としても、大型客船の誘致、海外での観光展出展、誘客プロモーション、広域観光の推進、東南アジア方面の市場開拓、広告宣伝強化等の独自の取組みを行っており、平成25年の観光入込客数は8,244,867 人(前年対比102.6%)、平成26年10月~12月の3ヶ月速報値においては、別府市宿泊観光客は110.7%、外国人宿泊観光客においては129.3%(ともに平成25年比)と増加しており、平成23年の東日本大震災発生以前の平成22年ベースまで回復している。
 このような環境であることから、「温泉コンシェルジュ」に対する人材需要の高まりとともに、別府温泉・観光をPRする広報手段の充実など、本事業の推進が期待されている。

 

③取組実施にあたっての平成26年度までに実施された職域プロジェクト等の成果の活用方針、方法等

 大分大学高等教育開発センターが推進主体となり、8名の中央委員、及び、12名のカリキュラム評価委員を招聘し、「おんせん県おおいた・別府型ドリームプロジェクト」を組織した。また、別府溝部学園短期大学においては、1年生科目として、「コンシェルジュとしての資質・能力・基礎知識の習得」、「別府に関する基礎知識の習得」、「おんせんの利用に関する学び」、「温泉と健康・医療に関する学び」、「別府温泉と観光の街づくりに関する学び」の5つの専門科目を設定し、別府溝部学園短期大学の授業カリキュラムとして実証実験を行った。
 その成果をもとに、平成27年度から食物栄養学科「温泉コンシェルジュコース」を新設した。さらには、アプリ「おもてなし事典」を授業での活用や関係業種、旅行客の活用を推進していく。

 

 

(3)事業の成果目標

期待される活動指標(アウトプット)・成果目標及び成果実績(アウトカム)

●活動指標

→本事業は、 “温泉コンシェルジュ”の養成・育成に向けたカリキュラムづくりを4ヶ年計画で実施しており、平成27年度はその三年目となる。

 

 1年目(平成25年度):「温泉コンシェルジュ」の養成・育成にはどのようなカリキュラムが適するのかを検討して、10科目の専門科目の設定と、それに関するカリキュラム、評価規準等の作成を行った。

 

 2年目(平成26年度):「温泉コンシェルジュ」に求められる1年生カリキュラムの実証授業により、その検証を行うと同時に、事業終盤には、フォーラムを開催し、「温泉コンシェルジュ」の活躍と必要性を全国に向けて周知した。また、“温泉コンシェルジュ”のに必要となる「おもてなし事典」を日本語、英語、中国語、韓国語で作成し(5文字体)、スマートフォンで操作できるようアプリ作成を行った。

 

 3年目(平成27年度):平成25年度に作成した2年生カリキュラムの実証授業を行い、そのフィードバックから課題・ノウハウを蓄積してとりまとめた上で、「温泉コンシェルジュ」の育成と就労への連動のベースとなる資料集を作成して全国に提供する。また、「温泉コンシェルジュ」の全国展開に必要となる「おもてなし事典」の基本機能を充実させると同時に、現場での操作性を高めるために外国人による母国語音声を付加するなど拡充させる。さらに、本事業の成果であると同時に、「温泉コンシェルジュ」の継続的な人材育成を図るため、別府溝部学園短期大学食物栄養学科に「温泉コンシェルジュコース」を新設し、今年度においては20名を募集する。

 

 4年目(平成28年度)以降:「温泉コンシェルジュ」の全国展開を本格稼働させる。温泉の泉質はその主成分によって大きく10種に分類されるが、別府にはそのうちの8種が湧き出ることから、日本全国の温泉地域を支える「温泉コンシェルジュ」を別府で育成し、日本全国の温泉地で「温泉コンシェルジュ」が活躍する流れを創出する。さらには、全国各地の温泉地の「温泉コンシェルジュ」養成に関するアドバイスを行う。
 温泉コンシェルジュ育成の成果を就労へ結びつけるために、温泉・観光・企業・団体等への周知・広報活動を行い、2年間での学びで成長した「温泉コンシェルジュ」の就労の開拓・開発の取組を行う。

 

●成果実績

→1年目はカリキュラムの作成数、2年目はカリキュラムに対する1年生科目に関する実証授業の検証(評価規準に対する到達度)、受講者の意見等の定性的評価からの効果とした。3年目は、2年生科目に関する実証授業の検証(評価規準に対する到達度)、受講者の意見等の定性的評価からの効果とする。さらに、「おもてなし事典」の利用実績を主要な成果実績とする。併せて、1年生科目、2年生科目の「授業DVD」を用いたe-ラーニング教材を開発し、全国から学生を募集するための全国PRも重要な成果とする。

 

 

(4)事業の実施内容

①モデルカリキュラム基準、達成度評価、教材等作成(目的、規模、実施体制等)

<モデルカリキュラム基準・達成度評価の作成>

目的: 平成26年度に実施した1年生科目と同様に、2年生科目が”標準モデルカリキュラム”としての目的を達成しているか評価とフィードバックを行い、その課 題、ノウハウを蓄積し、全国的な標準モデルを1年生科目とともに提案する成果報告書としてとりまとめた上で全国に提供する。
規模: 平成26年度に1年生の科目(5科目)を受講した別府溝部学園短期大学の学生(社会人学生含む)、及び、社会人への公開授業を120時間以上履修し、「履修証明書」を授与された社会人等
評価規準: 10項目の「知識」、9項目の「問題解決力」、3項目の「適正」に分け、さらに「適性」は5項目の「対関係能力」、4項目の「自己開発能力」、10項目の「専門性」に大別し、「とてもよく学べた=◎」、「学べた=○」、「学べなかった=△」で評価付けする。
実施方法: 2年生科目5科目を実証する。
概要: 授業検証やアンケート等により得られたカリキュラムの課題、問題点、成果を分析し、全 国の温泉地で活用できる教育プログラムの標準モデルを作成する。

 

<『おもてなし事典』のバージョンアップに必要な用語、会話の追加や機能の向上>

目的: 教材としての活用や、旅館・ホテル等の実際のおもてなし現場で有益なツールとなるようにバージョンアップを行う。
規模: 掲載するコンテンツ、操作性を含め、全体的な充実を図る。
概要: 平成26年度にスマートフォン向けアプリ「おもてなし事典」を開発したが、実証により不足している言葉やフレーズを確認し、その補完を図る。また、昨年度 受講生から改善要望が多かった、英語、中国語、韓国語を母国語とする外国人から母国語による会話・発音の取り込みを図る。

 

<社会人等向け学習環境の整備>

1年生、2年生向け専門科目、全10科目の「e-ラーニング」等の教材を開発し、社会人等の学び直しの学習環境を整備する。そのため、1年生科目に加えて2年生科目の一部(再利用予定の科目とコマ)を収録する。

 

②実証等

<2年生向けに作成したカリキュラムの実証>

目的: 2年生向けに作成したカリキュラムの実証を通して、授業評価及び改善を行う。
対象: 平成26年度に1年生の科目(5科目)を受講した別府溝部学園短期大学の学生(社会人学生含む)、及び、社会人への公開授業を120時間以上履修し、「履修証明書」を授与された社会人、平成27年度前期に所定の1年生科目を履修した者等。
規模: 「温泉の基礎」=温泉の様々な利用を知り、別府における温泉産業、サービス、情報発信等を学ぶ。(時間数:講義15コマ 単位数:2単位)
「温泉コンシェルジュ実習Ⅰ」=別府市内の地理や交通手段を学び、「おもてなし事典」を活用したイベントや温泉体験等の別府案内ができる力を育成する。(時間数:実習30コマ 単位数:2単位)
「温泉コンシェルジュ実習Ⅱ」=別府温泉の観光・健康・医療・食等のコンシェルジュとしての総合的な企画プログラムを提案できる力を育成する。(時間数:実習30コマ 単位数:2単位)
「温泉医療療養指導」=温泉による健康・医療について、温泉の様々な効能と泉質の関係を学ぶ。(時間数:講義15コマ 単位数:2単位)
「健康トレーニング」=温泉を活用した健康トレーニングや温泉との関係に限らず広く癒しや健康増進のトレーニングプログラムを学ぶ。(時間数:講義15コマ 単位数:2単位)
評価規準: 10項目の「知識」、9項目の「問題解決力」、3項目の「適正」に分け、さらに「適性」は5項目の「対人関係能力」、4項目の「自己開発能力」、10項目の「専門性」に大別し、「とてもよく学べた=◎」、「学べた=○」、「学べなかった=△」で評価付けする。

 

 

(5)事業終了後の方針

事業成果物

①事業成果報告書:委員会も含め、事業実施のすべての内容を集約する。

②教育プログラムマニュアル:専門科目10科目について,全国の温泉地での教育プログラム作成の基本となるマニュアルを作成する。

③「おもてなし事典」:温泉コンシェルジュに求められる用語、外国語がスマートフォンで確認できるiOSとアンドロイドにより動作するアプリのバージョンアップを図る。

④授業内容収録DVD:平成26年度に1年生科目の全てを収録しており、平成27年度においては2年生科目の一部(再利用予定の科目とコマ)を収録する。

 

成果の活用等

①別府溝部学園短期大学、大分大学高等教育開発センター、特定非営利活動法人スクールアドバイスネッワークのホームページによりデータを公開する。また、製本した報告書については、関係機関への郵送配布し、事業周知を図る。

②教育プログラムマニュアルは、全国の温泉地に配布して、当地での教育プログラム作成のマニュアルとして活用してもらう。

③「おもてなし事典」はアプリで公開し、「温泉コンシェルジュ」等が日常的に活用できるようにする。

④授業のDVDは、学び直し、急遽の講師の未対応(休講等)、新しい講師の発掘(本校の教師や外部講師)に活用するとともに、公開講座や「e-ラーニング」等の教材として一定の授業映像を活用する。

 

事業の継続

①平成27年度から別府溝部学園短期大学食物栄養学科「温泉コンシェルジュコース」を開設し、定員20名の学生を募集するが、次年度以降も継続し募集する。将来的には募集定数の増員も視野に入れている。

②雇用創出のPR活動を市内、県内で行うとともに、全国へ拡大していく。

 

 

(6)事業イメージ

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